4つのコア技術
OE技研の技術は、映像情報分野を基盤として発展してきました。時代の流れに合わせて技術革新を続け、多様化する顧客ニーズに応えてきました。ここでは、弊社のものづくりを支える4つのコア技術をご紹介します。『光の偏光制御』『高精度な貼合技術』『積層技術による複雑な光学構造』『そして多様な材料に基づく顧客ニーズの最適化』です。これらの技術を駆使し、競争力のある製品開発を実現しています。
01
光の偏光制御

位相差板
弊社の位相差板は、主に高分子フィルムを延伸することで複屈折性を持たせたフィルムです。
この延伸により、フィルムの延伸方向(光軸)とそれに直交する方向で屈折率が異なる特性が生じます。
その結果、光がフィルムを通過する際に、二つの進行方向に分かれ、それぞれの進行速度にズレが生じます。
この光の速度のズレを「位相差(レタデーション)」と呼びます。
この延伸により、フィルムの延伸方向(光軸)とそれに直交する方向で屈折率が異なる特性が生じます。
その結果、光がフィルムを通過する際に、二つの進行方向に分かれ、それぞれの進行速度にズレが生じます。
この光の速度のズレを「位相差(レタデーション)」と呼びます。
偏光板
特定の偏光状態の光を選択的に透過させることで、光の偏光を効果的に制御する重要な役割を果たします。
これにより、自然光や他の光源からの光を特定の偏光状態に整えることが可能になります。
偏光板は、光が進行する方向に対して特定の偏光軸を持ち、その軸に平行な成分のみを透過させ、他の成分を吸収または反射します。
これにより、自然光や他の光源からの光を特定の偏光状態に整えることが可能になります。
偏光板は、光が進行する方向に対して特定の偏光軸を持ち、その軸に平行な成分のみを透過させ、他の成分を吸収または反射します。
位相差フィルムを用いた偏光制御技術とその応用
上記の図に示されているように、「1/2位相差フィルム」や「1/4位相差フィルム」を使用することで、出射光の偏光状態を「直線偏光」「円偏光」「楕円偏光」に変えることができます。例えば、1/2フィルムを用いると、光の偏光方向を90度回転させることが可能です。一方、1/4フィルムを用いると、直線偏光を円偏光や楕円偏光に変換することができます。
これらの位相差フィルムは、主にLCD分野の視野角拡大やプロジェクターなどのディスプレイ技術において、画質の向上や視認性の改善に貢献します。また、可変フィルターやOLEDの内面反射防止、さらには色ムラの検出においても、微細な干渉パターンを識別することで、高精度な色ムラ検出に利用されます。
これらの位相差フィルムは、主にLCD分野の視野角拡大やプロジェクターなどのディスプレイ技術において、画質の向上や視認性の改善に貢献します。また、可変フィルターやOLEDの内面反射防止、さらには色ムラの検出においても、微細な干渉パターンを識別することで、高精度な色ムラ検出に利用されます。
02
高精度な貼合技術

貼合接着技術
OE技研では、光学部品の表面同士をミクロン単位の精度で組み合わせる貼合技術を有しています。この高い位置合わせ精度により、光の伝播特性が最適化され、光学デバイスの性能を最大限に引き出すことが可能です。また精密な光学システムの要求に応じたカスタマイズが可能で高温や湿度変動の厳しい条件下でも柔軟に対応します。
最適な貼合プロセス
OE技研では、予算や数量に応じて自動化と手動の貼合プロセスを提供しています。自動化プロセスでは、高効率で一貫性のある貼合技術を実現し、手動プロセスでは高度な技術力と柔軟性を活かし、コスト効率の最適化を図ります。
品質管理
ISOの品質管理体制のもとで実施されているすべての製品は、完成品になるまでの各段階で高精度な検査機器を用いて詳細に検査されます。この厳密なプロセスにより、高水準の品質を確保し、お客様に信頼される製品を提供しています。
この品質管理プロセスは常に見直しと改善を繰り返しており、信頼性の高いパートナーとしてお客様のニーズに応え続けています。
この品質管理プロセスは常に見直しと改善を繰り返しており、信頼性の高いパートナーとしてお客様のニーズに応え続けています。
03
積層技術による複雑な光学構造

高精度な積層技術
弊社の積層技術は、高精度で光学フィルムやガラスを重ねることが可能です。
これにより、積層された各層の光学特性が最適化され、全体として優れた性能を発揮します。
高い位置合わせ精度と接着技術により、各層が均一に配置され、光の透過率や反射率が向上します。
これにより、積層された各層の光学特性が最適化され、全体として優れた性能を発揮します。
高い位置合わせ精度と接着技術により、各層が均一に配置され、光の透過率や反射率が向上します。
製造プロセスの最適化
特にガラス積層技術では、各材料の特性に応じた最適な加工方法を選定し、様々な製造工程と特性が密接に絡み合っています。特に「研磨」「蒸着」「切断加工」「接合」が重要であり、これらの技術を駆使して、優れた光学特性と高い品質を実現します。
複雑な光学構造の実現
複合的な光学構造を実現するためには、各光学部品の製造や特性を理解し、それらを効果的に組み合わせることが重要です。長年の経験と高度な専門知識を活かして、複雑な光学構造の製造を実現しました。
04
多様な材料に基づく顧客ニーズの最適化

材料選定と特性の理解
材料選定とその特性の理解は、光学部品製造の基盤になります。OE技研では光学部品の用途に応じて、最適な材料を選定しています。選定に使用される代表的な材料には、D263T、BK7、B270Iなどの高品質なガラスがあります。これらの材料は、それぞれが持つ屈折率、透過率、耐久性などの特性が異なるため、製品の要求仕様に合わせて最適な選択が求められます。
材料特性に基づく最適化加工
材質の特性に合わせた研磨や切断技術を駆使し、表面の精度や形状を微細にコントロールします。また、光学特性を最大限に引き出すためのコーティング技術や、複数の素材を一体化させる貼合技術なども活用し、高品質な製品を提供しています。各材料の特性に応じた最適な加工方法を選定し、高精度な光学部品を製造します。
顧客ニーズの最適化
OE技研では、顧客の多様なニーズに応じて製品を最適化することを目指しています。材料選定から特性評価、コスト管理に至るまで、あらゆる要素を考慮し、最適なソリューションを提供しています。私たちは、顧客からの要望に対して柔軟に対応し、信頼性の高い製品を迅速に供給することで、顧客の期待を超える価値を目指しています。