貼合品 – 株式会社OE技研

光学フィルム / 波長板 / 貼合品

貼合品

当社では、偏光板・波長板・各光学フィルム・ガラス基板などの異種材料を高精度に貼合した光学製品を提供しています。光学特性・寸法精度・接着の均一性に配慮し、少量試作から量産まで一貫対応することで、用途や構成に応じた接着方式と製造条件の最適化を行います。実績では、光ピックアップ、車載モジュール、ディスプレイ、顕微鏡、光学センサーなど、幅広い分野で採用されており、安定した性能と高い信頼性を兼ね備えた貼合製品を提供しています。

技術特長

S2S（Sheet-to-Sheet）方式による小ロットに対応
OCA（光学粘着剤）、UV硬化接着、脱泡処理など多様な接着手法に対応
偏光軸合わせ精度：±1°～3°／位置合わせ精度：±50µm／端面加工精度：±0.03mm
クリーンルーム（クラス10,000）環境下での製造管理
光学特性（偏光軸・透過率・反射率など）の確認・管理に対応
対応波長帯域：可視光（400～700nm）、近赤外（700～1000nm）を中心に広帯域も対応可
貼合プロセスの最適化により、歪み低減・偏光性能保持・厚みばらつきの抑制に配慮

製品構成・用途実績

車載・ディスプレイ分野

波長板＋ガラス

不要な偏光成分の制御変換より、AR-HUDや液晶表示などでの高効率化が可能。

偏光板＋ガラス＋波長板

小型・部分貼合での偏光変換用途に対応し、スペース制約や角度依存を考慮した特殊構造

偏光分離素子との複合貼合

不要な偏光成分の分離制御により、光学系全体の偏光効率を最適化

※本分野での量産実績と経験がございます
顕微鏡・観察装置分野

偏光フィルター＋各基板

波長選択性や偏光制御に対応し、観察対象のコントラスト向上や反射抑制

薄型部品への貼合

狭スペースや熱影響を考慮した構成で、小型・高精度な光学ユニット向け

※カスタマイズ/コスト/小ロットなどのご要望にも柔軟に対応いたします。
産業/センシング分野

高屈折ガラス+IRカット/偏光板

高い可視光透過（多層AR膜）を備えた高屈折ガラスを採用し、光学センサーや検出機器における光取り込み効率と測定精度の向上や貼合構造による不要光の遮断や反射抑制に貢献します。
また貼合構造により、不要光の遮断や反射の抑制にも対応します。
※材質指定、屈折率、透過率などの仕様にも柔軟に対応いたします。
イメージング分野

樹脂+ガラス+IRカット

昼は可視透過赤外カット、夜間は可視赤外透過による昼夜両環境に最適な波長特性を実現

樹脂+ガラス+偏光板

高透過ガラスによる明るい撮像と、偏光板による反射除去を使い分けるハイブリット構成

※どちらもスライドでの切替用途です。特注仕様での製作も可能です。
医療・美容分野

偏光フィルター＋ガラス

高い偏光特性と高透過により、表面反射を抑えつつ真皮層の視認性を向上

薄型・高透過仕様

広帯域ARコートにより、可視光域での高い透過性能を実現

仕様

対応サイズ
5mm × 5mm ～ 100mm × 100mm ／ Φ10mm ～ Φ50mm
厚み
0.2mm ～ 3.0mm（構成により調整）
材料対応
偏光フィルム、λ/2・λ/4波長板、光学保護フィルム、D263T・B270など各種光学ガラス
貼合精度
位置合わせ ±50µm（要相談）、偏光軸ズレ ±1°～3°（要相談）
加工精度
±0.02mm
クリーン環境
クラス10,000（ISOクラス7相当）での製造管理
貼合方式
OCA貼合、UV硬化貼合、S2S方式、脱泡処理対応可　
光学特性管理
偏光軸、透過率、反射率などの確認・測定データ提供可
対応波長帯
可視光（400～700nm）、近赤外（700～1000nm）、他帯域応相談

上記内容は参考例です。材質や精度、特性などの詳細については、別途ご相談ください。お客様のご要望に合わせた最適な提案をさせていただきます。

一覧へ戻る